トレードに才能は必要ない
FXトレードで成功するためには才能は必要でしょうか?
もちろん、才能があることに越したことはありません。
がむしゃらにただひたすら努力を重ねている人を、一瞬で抜き去るような天才は、どんな世界・業種にもいるものです。
努力では才能には基本勝てません。
しかし…
努力と知性が合わされば、才能を超える努力となる
ということを忘れてはいけません。
頭を使わずにただひたすら頑張っても、その努力は平気で裏切ってくるでしょう。
ですが、頭を使い、自分の努力の計画を立て、取り組む課題を明確にして、自分のエネルギーを効率よく使い、常に計画とずれてないか内省しながらする努力は、「才能」単体では到底太刀打ちできません。
自分の頭で考えて、自分に合ったプランを立てて、自分のペースを崩さずに努力ができる人は、どんな世界でも成功できる素養があります。
もちろん、FXも例外ではありません。
努力と知性を適切に管理する力こそ、真に必要な力
その力は、一般的に「習慣」と呼ばれています。
習慣とは、自分の生き方そのもののことです。
我々の人生は、習慣の質によって、良い人生になるのか悪い人生になるのか決まると言っても過言ではありません。
良い習慣を身に着けている人は、何をやってもうまくいき、幸福、愛、富、健康など、望むものは何だって手に入れることができるでしょう。
悪い習慣が身についてしまっている人はその逆で、いつもイライラして、常に体調が悪く、周りの人間から嫌われ、その日を暮らすのがやっとの収入しか得られないでしょう。
すべて、習慣の差によるものです。
FXトレードでもこれはもちろん当てはまります。
悪い習慣が身についているトレーダーは、どんなに頑張っても悪いトレード結果しか出せません。
良い習慣が身についているトレーダーは、頑張れば頑張るだけ、結果もしっかり後からついてくるでしょう。
良い習慣を身につけることができれば、トレード成績も自然とよくなるのです。
人間は自分の習慣以上の人間にはなれない
これは、今から約2500年前の哲学者アリストテレスの言葉です。
2500年前の人間の言葉が、現代人にも当てはまることに私は驚きを隠せません。
人間は、1日のほとんどの行動は習慣によるものだという研究結果が、最新の脳科学によって解き明かされているからです。
我々の生きている人生のほとんどは、習慣によって行われているなら、
良い習慣を身につけることは、トレードだけではなく、人生そのものも良くなる
と言っても、行き過ぎた表現ではないはずです。
これから、あなたにお伝えするのは、私自身が実践して、実際に人生を大きく変えた3つの習慣についてです。
習慣と言っても、「読書」や「運動」などの表面的な活動ではなく、もっと奥深い精神的活動の習慣を紹介いたします。
「人生を善く過ごすための心のあり方」と定義できるのかなと思っております。
結果を出すことにフォーカスしない
これは、特にトレードにおいては非常に大切です。
結果は自分で完全にコントロールすることは、いくら頑張っても出来ません。
結果がどうなるかは、天命に任せるしかないのです。
しかし、結果が出るまでのプロセスについては、我々は自分で自由にコントロールすることが出来ます。
我々トレーダーのコントロール外にある「結果」にフォーカスすると、そのあまりにもの理不尽さに、精神も肉体も疲弊し、いつかどこかで大きな代償を払うことになるでしょう。
だが、結果が出るまでのプロセスにフォーカスすることで、コントロール権は自分にあるということを悟り、自分が進むプロセスを自分自身の手で構築していくことで、「結果を出す」という目的から、「良いプロセスを作る」という目的に変わってきます。
プロセスにフォーカスし続けていると、極論結果などどうでも良くなります。
しかし、「最終的には絶対に資金は増えてる」という揺るぎない自信が心の底から湧いてくるのです。
たとえ、目の前のトレードには勝てなくても、長い目で見たら勝ち続けることができるという実感が得られます。
さらに、結果にフォーカスすると努力は平気で裏切るが、プロセスにフォーカスすることで、努力は裏切らなくなるのです。
どんなに凄いトレーダーでも、必ずスランプ期というものに陥ります。
スランプに陥った時に、結果にフォーカスしていると、精神は必ずおかしくなります。
発狂して、今までの自分では考えられないような、モンキートレーダーになってしまいます。
ですが、スランプ期に自分のプロセスを1から見直し、問題点を見つけて改善しようという試みは、スランプから抜け出すのに最も合理的な方法であり、自分を成長させるための大切な試みであります。
スランプを抜け出す頃には、トレーダーとして、人間として、一皮むけた存在になっているはずです。
どんな世界、業種でも、良いプロセスから生まれるものは、最終的には必ず「良いモノ」なのです。
間接的に、悪いプロセスから生まれるものは、最終的には必ず「悪いモノ」であるともいえます。
あなたも今から「良いプロセスを行うこと」にフォーカスして、「結果」の呪縛から開放されてみてはいかがでしょうか?
賢者は快楽を求めず、苦痛を避ける
これもまた、アリストテレスの言葉です。
僕が勝手に師匠と慕っているドイツの哲学者ショーペンハウアーは、「この格言は処世哲学の最高原則だ」とまで言っています。
全てのトレードを、この考えを主軸にして行うことで、負け組トレーダーの大多数は救われるのではないでしょうか。
多くのトレーダーが、相場で儲けるための下準備すらせずに、魑魅魍魎のFX相場の世界に足を踏み入れるのです。
トレードの大前提として、苦痛がある状態で、自由で賢明な意思決定などできるはずがありません。
トレードにおける代表的な苦痛は大まかに分類すると下記の4つに集約されます。
・不快感
・欲求不満
・恐怖
・退屈
これらをなくすことを全ての意思決定の土台におくことが、FXトレードで勝ち続けるための最初の一歩なのです。
日常生活でのストレスも極限までなくすこと
我々が自覚していない苦痛として、最も多いのが、日常生活でのストレスです。
厄介なのが、何回も受け続けたストレスは、体が慣れてしまって、自覚症状がほとんどなくなってしまうのです。
これは、自覚がないだけで、脳にはものすごくダメージを与えています。
人間は、一度だけの強烈なストレスには、案外耐えられます。
ヤバいのは、継続的にコツコツと与えられる微量のストレスです。
脳みそをジワジワと確実に壊してくる悪魔のようなものが、この日常生活でのジワジワストレスです。
ストレスは、脳を破壊しあなたから思考力を奪い、体を蝕み様々な病気を引き起こす根本の原因です。
日常生活を見直し、自分に継続的に与えているストレスがないか細かくチェックしてみましょう。
もし見つかったら、問答無用ですぐに滅却しましょう。
皆が進んでいる道は、喜んで外れよう
これは、ジョージ・ソロスの名言である、「市場は常に間違っている」にインスパイアされたものです。
相場の世界の大多数の参加者は、支配的な価値観で相場を分析して、常に偏った視点でしか相場を見ることが出来ません。
そして、驚くべきことに、ほとんどの書籍、セミナー、スクールで教えられていることは、相場の世界の大多数派を育成するモノでしかありません。
支配的で偏った価値観を押し付け、我々トレーダーから自由な思考を奪っている根源は、トレードを勉強するために絶対に読むであろう書籍やセミナーやスクールにあるのです。
基礎知識を吸収するためなら良いが、さらなる進化を求めてパ○ロー○ングなどの本を買い漁っていては平均的な負け組にしかなれません。
私はこの現実を直視したと同時に、100冊を超える大量のパ○ロー○ング本のうちのほとんどを売り飛ばしました。
そして、投資本を捨てた私は、脳科学や生態学などの学術書、哲学、文学などの古典からFXトレードの多くを学びました。
一般的な道のりでFXトレードを勉強していたら、得られる結果も一般的な結果しか得られません。
FX相場の世界では、「一般的」な結果とは、負け越しているということです。
人とは違った、自分で決めた自分だけの道のりで勉強することで、その人にしか出せないオンリーワンの結果が出せると私は信じています。
まとめ
- 努力と知性が合体したら、才能を超える努力となる
- 良いトレード、良い人生は良い習慣から
- 我々は習慣以上の人間にはなれない
- 結果を出すことにフォーカスしないこと。良いプロセスを行うことにフォーカスする。
- 「賢者は快楽を求めず、苦痛を避ける」全てのトレードの意思決定の土台にこの最高原則を置くこと。
- 大多数の人間と同じ道に進んでいたら、基本マズいと思ったほうが良い。何か戦略が合ってその道を進んでいるなら良いが、なにもないなら、自分が進むべき道を再確認したほうが良い。