今回は、ハーモニックパターンでトレードをする上で最低限頭に入れておいてほしい、基本的なパターンの概要と数値設定について解説していきたいと思います。
これからハーモニックパターンについて学習を始める方にはとても役に立つ内容となっておりますので、じっくりと読み込み、しっかりと理解してください。
今回の解説は私の裁量トレードの基本となるものです。最後まで読み裁量トレードは難しいと思った方向けに限定オファーがありますので、ぜひ最後まで御覧ください。
AB=CDパターン
ハーモニックパターンのベースとなる基礎中の基礎となるパターンです。
美しいハーモニックパターン(ガートレー、バタフライ、バット)には全てこのAB=CDパターンが組み込まれており、ハーモニックパターンでトレードするうえで絶対に理解しなければならないパターンがこのAB=CDパターンです。
買いのAB=CDパターン
AB=CDパターンで最も重要なのが、ABの波とCDの波が、値幅と時間の2つで一致していることです。
価格と時間の一致が伴っているAB=CDパターンは単体でもそれなりに強いシグナルとなります。
とは言っても、完璧に一致していることはほぼありませんので、ある程度の許容は必要です。
例えば、ABが15本のローソク足で60PIPSほどの値幅であれば、CDはローソク足10~20本以内で50~70PIPS程度の値幅であればAB=CDパターンとみなしても大丈夫です。
ABとCDの波が同じであればあるほど、高精度のパターンとなります。
また、ABに対してのBCの波のリトレースメント率で、CDの波の長さが決まってきます。
- BCが38.2%のリトレースメントの場合、CDは261.8~314%のエクステンションとなります。
- BCが50%のリトレースメントの場合、CDは200%のエクステンションとなります。
- BCが61.8%のリトレースメントの場合、CDは161.8%のエクステンションとなります。
- BCが70.7%のリトレースメントの場合、CDは141%のエクステンションとなります。
- BCが78.6%のリトレースメントの場合、CDは127%のエクステンションとなります。
- BCが88.6%のリトレースメントの場合、CDは113%のエクステンションとなります。
これらの数値は、ピッタリであることはほとんどないので、多少の許容は必要となります。
±3~5%程度が許容範囲となります。
ちなみに、ハーモニックパターンの公式著書では、パーフェクトAB=CDというものがあり、BCが61.8%のリトレース、CDが161.8%のエクステンションのパターンがパーフェクトAB=CDの数値となります。
買いのパーフェクトAB=CDパターン
売りのパーフェクトAB=CDパターン
キレイなハーモニックハーモニックパターンにはAB=CDの概念が組み込まれています。
ハーモニックパターンの中にどれだけきれいなAB=CDパターンが入っているかが、そのハーモニックパターンを精査するうえで重要なポイントの1つとなります。
なので、まずはハーモニックの基本であるこのAB=CDパターンをマスターしてください。
ガートレーパターン
ハーモニックパターンの中で最も歴史が古く、ハーモニックパターンが提唱されるもっと昔からこのガートレーパターンは存在していました。
相場の世界では伝説となっているチャールズダウやR.Nエリオットなどの偉人たちと同世代に活躍したH.Mガートレーという相場師が初めて提唱したパターンです。
H.Mガートレー氏が自身の著書の222ページにこのパターンを解説したことから、ガートレー222パターンとも呼ばれています。
ガートレーパターンは、ハーモニックパターンの中でも、「継続」を意味するパターンです。
つまり、トレンドの転換を示唆するパターンではなく、トレンドの中間のもみ合いで出現することが最も好ましいパターンです。
高値圏、安値圏で出現したガートレーパターンは後に記載するクラブパターンとなる可能性が高いので、慎重に相場を観察しましょう。
ガートレーパターンでのトレードは、あくまでも上位足のトレンドの方向に一致しているパターンのみでエントリーすることが勝率を上げる1つのポイントとなります。
買いのガートレーパターン
売りのガートレーパターン
- XAに対して61.8%のリトレースがB
- ABに対して38.2~88.6%のリトレースがC
- BCに対して113~161.8%のエクステンションとXAに対して78.6%のリトレースがD点となります。
パーフェクトガートレーパターン
買いのパーフェクトガートレーパターン
売りのパーフェクトガートレーパターン
- XAに対して61.8%のリトレースがB
- ABに対して61,8%のリトレースがC
- BCに対して161.8%のエクステンションとXAに対して78.6%のリトレースがD点となります。
ガートレーパターンのPRZ(ポテンシャルリバーサルゾーン)について
ガートレーパターンのPRZはD点からX点の間となります。
Xのラインをローソク足で確定で抜けてきた場合、ガートレーパターンは無効となります。
ガートレーパターンの利食いポイント
第一ターゲットはCからDに向かって引いたフィボナッチリトレースメントの61.8%です。
第二ターゲットはC地点です。
利食いに関しては、これが正しいという正解はありません。
ターゲットに到達したら、分割で利食いをしていくなどの柔軟なポジション管理が肝となってきます。
バタフライパターン
ハーモニックパターンの中でもガートレーに次いで歴史が深いパターンがこのバタフライパターンです。
バタフライパターンは、トレンドの転換を示唆するパターンであり、カナダのFXGrandWorks社による100万回の検証によると、約70%の確率で反転するパターンのようです。
(検証基準が不明なため、何とも言えませんが…)
トレンドの高値圏、安値圏で出現することが好ましく、ボラの大きいレンジ相場の終盤で出現することもあります。
移動平均線やダウ理論を崇拝している一般トレーダーたちでは絶対にエントリーすることができない、トレンドの始まりをとらえることができるのが、このバタフライパターンです。
買いのバタフライパターン
売りのバタフライパターン
- XAに対して78.6%のリトレースがB
- ABに対して38.2~88.6%のリトレースがC
- BCに対して161.8~224%のエクステンションとXAに対して127%のエクステンションがD点となります。
パーフェクトバタフライパターン
買いのパーフェクトバタフライパターン
売りのパーフェクトバタフライパターン
- XAに対して78.6%のリトレースがB
- ABに対して50~88.6%のリトレースがC
- Cに対して161.8%のエクステンションとXAに対して127%のエクステンションがD点となります。
バタフライパターンのPRZ
バタフライパターンのPRZは、XAのエクステンションの127~161.8%となります。
このゾーンを終値で抜けた場合はそのパターンは無効となります。
バタフライパターンの利食いポイント
第一ターゲットはCからDに向かって引いたフィボナッチリトレースメントの61.8%です。
バタフライパターンに関しては、トレンドの頭をつかんでる可能性も高いので、ガートレーパターンよりもさらに柔軟に対応していくことが大事です。
第一ターゲットをあっさりと抜き去った場合は損切ラインを建値に移動させてじっくりと利益を伸ばしていきましょう。
バットパターン
バットパターンは、ガートレーパターンと同じような形ですが、それぞれの数値が異なります。
ハーモニックトレードの提唱者であるスコット・カーニー氏が最も好んでいるのがこのバッドパターンらしいです。
また、バットパターンの変則版として、オルタネイトバットパターンというのも存在します。
買いのバットパターン
売りのバットパターン
- XAに対して38.2~50%のリトレースがB
- ABに対して38.2~88.6%のリトレースがC
- BCに対して161.8~261.8%のエクステンションとXAに対して88.6%のリトレースがD点となります。
オルタネイトバットパターン
買いのオルタネイトバットパーターン
売りのオルタネイトバットパーターン
- XAに対して38.2%のリトレースがB
- ABに対して38.2~88.6%のリトレースがC
- BCに対して200~361.8%のエクステンションとXAに対して113%のエクステンションがD点となります。
パーフェクトバットパターン
買いのパーフェクトバットパターン
売りのパーフェクトバットパターン
- XAに対して50%のリトレースがB
- ABに対して50%or61.8%のリトレースがC
- BCに対して200%のエクステンションとXAに対して88.6%のリトレースがD点となります。
バットパターンのPRZ
バットパターンのPRZは、始点Xから終点Dの間です。
また、オルタネイトバットパターンは、113%ラインがPRZとなります。
クラブパターン
クラブパターンは、ガートレーが失敗に終わった後に出現するパターンです。
バタフライパターンと同じように、トレンドの転換を示唆するパターンであり、うまくいけばトレンドの頭からエントリーできるパターンです。
ガートレーパターンでエントリー後、ストップロスに引っかかった場合、落ち込むのではなく、真っ先にクラブパターンの可能性を考えてください。
また、クラブパターンの派生として、ディープクラブというパターンも存在します。
買いのクラブパターン
売りのクラブパターン
- XAに対して38.2~61.8%のリトレースがB
- ABに対して38.2~88.6%のリトレースがC
- BCに対して261.8~361.8%のエクステンションとXAに対して161.8%のエクステンションがD点となります。
ディープクラブパターン
買いのディープクラブパターン
売りのディープクラブパターン
- XAに対して88.6%のリトレースがB
- ABに対して38.2~88.6%のリトレースがC
- BCに対して224~361.8%のエクステンションとXAに対して161.8%のエクステンションがD点となります。
パーフェクトクラブパターン
買いのパーフェクトクラブパターン
売りのパーフェクトクラブパターン
- XAに対して61.8%のリトレースがB
- ABに対して50or61.8%のリトレースがC
- BCに対して314%のエクステンションとXAに対して161.8%のエクステンションがD点となります。
クラブパターンのPRZ
クラブパターンのPRZは、XAの161.8~200%のエクステンションの間です。
このゾーンを終値で抜けてきた場合はそのパターンは無効となります。
ディープクラブパターンも同様にXA161.8~200%のゾーンがPRZとなります。
サイファーパターン
サイファーパターンは、カナダのFXGrandWorks社の検証でハーモニックパターンの中で最も勝率が高いパターンです。
FXGrandWorks社の検証によると、78%の確率で反転しているパターンです。
上で述べたガートレー、バタフライ、バット、クラブのクラシックパターンと呼ばれるパターンとはそもそもの形が違うのがサイファーパターンの特徴です。
相場が比較的落ち着いて値動きが推移しているトレンド中やレンジ相場で出現することが好ましいです。
ニュースなどでの乱高下で出現したサイファーパターンは見送りましょう。
また、XDのリトレースが78.6%を超えた場合、88.6~113%までのリトレースで止まった場合はそのパターンはシャークパターンとなります。
買いのサイファーパターン
売りのサイファーパターン
- XAに対して38.2~78.6%のリトレースがB
- ABに対して127.2~141%のエクステンション
- XCに対して78.6%のリトレースメントがD点となります。
これまでのクラシックパターンとは大きく違うのが、C点がエクステンションをしていることです。
そして、終点のD点もこれまでのXAで測るのとは違い、XCのリトレースでD点を測ります。
サイファーパターンのPRZ
サイファーパターンのPRZは、終点DからXの間とされています。
このゾーンを終値で抜けてきたらそのパターンは無効となります。
ここまで読まれて難しいと思ったら・・
ハーモニックパターンを肉眼で判別してトレードすることは、トヨタプリウスでF1レースに参加しているようなものです。
ハーモニックパターンでのトレードには長年の経験や知識の積み上げが必要です。。
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